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aska_burnishstone's diaryのコメント集、【他】

【仕事】   勉強法

 

私は頭の悪い人間であると自覚しているが、
これまで必要に迫られ、普通の人より勉強してきた。

 

偏差値50以下の高校で
ビリから二番目の成績を取ったことがある私が
司法試験の勉強をし、これまでずっと本ばかり読んできたことが
正直、不思議に思える。

 

しかし、本だけは読んできた。約10年続けてきた。

 

司法試験の勉強をしていた時の
方法論がベースになっているが、その方法論に多少変更を加え
現在の方法論に至っている。

 

今回の騒動にも関連する点があるため、ここにその方法論を示す。

 

1、総論

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真実に到達するためには
「やるべきこと」と「やるべきでないこと」を整理する必要がある。

 

次に、「やるべきこと」において
「できること」と「できないこと」を整理する必要がある。
既にできることを何度やったとしても、何も効果が上がらない以上
「できないこと」を中心にやる必要がある。

 

最後に、「できないこと」において
「やりたいこと」と「やりたくないこと」を整理する。
人間どうしても自分に甘くなる以上、

「やりたくないこと」を優先的に解決する必要がある。

 

このように、
「やるべきこと」「できないこと」「やりたくないこと」をやることが
「真実」へ到達する近道であると私は思っている。

 

しかし、
それだけを明確にしてやればいいかというとそうではない。

 

「やるべきでないこと」、「できること」、「やりたいこと」
こういった負のタスクも可能な限り、明確にして、それを絶対にやらないことを通じて
やる必要のあることを何が何でもやるというスタンスが重要であると思っている。

 

以前、書いたトレードオフの話は、まさにこのタスクの検算の話。

 

2016/09/12 今日の作業が終わりました - 77のブログ

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2、試験勉強

 

目的:合格最低点のみ取る

合格すればいいだけの試験で合格する以上のことは無駄。

 

①目的設定準備

 

かつて司法試験の勉強をしていた時に
長年勉強し、合格間際に知人がよく言っていた言葉がある。

 

「過去問で出題されたこと以外、出題されない」

 

実際、そう語って彼は合格して現在、弁護士をやっている。

 

このように過去問中心主義を採用し、
徹底的に過去問に拘ることが大切であると思っている。

 

そのため、過去問が
できるようになるための勉強をする必要がある。

 

そして、どんな知識も知ってるだけでは意味がなく
実際に知識は使いこなせて初めて意味を持つ以上、
問題演習(実践、output)を中心に勉強を進める必要がある。

 

そこで
教科書を読む(input)との比率を設定する。

 

input : output = 4 : 6

 

すぐに問題演習だけをやるというのは
たいへんに苦痛を伴うことである以上、この比率が適切であるように思うが
頭のいい人はoutputにかける比率が高くなる傾向にある。

 

私の知る人の中では、
教科書を一切読まずに問題演習だけしていたという人がいる。
本当に頭のいい人であった。

 

実際にinputとoutputをどうやるべきか。

 

a、inputに該当する例題を読む

 

あくまで問題を解くために
inputをするという感覚を植え付けるべき
わからなくてもいいから、とにかく例題の問題文・解答を読む。

 

b、input(理解)

 

科目の全体像を理解することを優先し、
それを理解すると同時に概念を理解する。

 

・概念そのものを理解すること
・概念と概念の繋がりを理解すること

 

c、output(暗記)

 

私はこれまでいろんな方から
勉強とは暗記ではなく理解だと聞かされてきたが、
結局、最後は暗記であると思っている。

 

あくまで暗記するために理解するという方向性が大切で、
そのためには何度も繰り返すことが大切であると思っている。

 

やり方はひたすら「解法をなぞる」に尽きる。

 

「解法をなぞる」

 

どうせ考えても解けるものだと思わないため、
問題文を見たらすぐに答えを見て、なぜそういう答えになるかを
解説を読みながら考える。

 

それができたら
問題を見て解答できるか否かを実際に試してみる。

 

実際にできるようになったら、
問題を解く間隔を開けて、何も見ないで想起せずに
制限時間内に解答できるか否かをチェックする。

 

それができたら、

制限時間をさらに短くして回答できるか否かを

チェックする。 

 

スピードによる制約を課すことによって

回答の正確性を高めることがその狙いである。

 

こう書いてみると
小さい頃の習い事の習字の重要性がよくわかる。

 

あれは綺麗な字を書くためにやるのではなく、
勉強をするということがどういうことかを学ぶためにやるものだと。

 

このinputとoutputをひたすらやる。

 

そして、inputの教科書は
試験は相対評価である以上、誰もが使っている定番の教科書を使う。

 

誰も使っていない本を使って
誰も得点できないところを得点しようとしても
おそらくそこには点数は振られない。

 

なぜなら、試験は相対評価だから。

 

みんなできることができることがすべての大前提になってくる。

 

次に、outputの問題集であるが、
問題集は一般にこの種類に分類される。

 

・基本問題集(教科書レベルの個別問題)
・応用問題集(試験レベルの応用難関問題)
・総合基本問題集(教科書レベルの総合問題)
・総合応用問題集(試験レベルの応用難関問題)

 

実際に優先的にやるべきは総合基本問題集。

 

どんな試験も
科目の体系と個々の項目を聞いてくる。

そうである以上、個別問題だけをやったとしても
科目の体系に答えられない。

 

また、総合問題を使えば

個別問題はそこに折り込み済みである以上
二重に訓練する必要はない。
仮にどうしても必要であれば教科書の例題を解けばいいだけ。

 

そして、難問が解けることは
あくまで基本ができることが前提であり、できなくても
合格できる場合が多々ある。

 

ということから、
総合基本問題集を徹底的にやり、
残りは必要に応じて摘む程度にやればいい。

 

何よりも過去問をやるための問題演習をやるべき。

 

②目的設定

 

以上を通じて
過去問ができるようになったら
実際に過去問をやってみる。

 

その際も自分の頭で考えずに
問題文を見たら、すぐに解答を見て自分の頭で考えながら
解説を読んで理解する。

 

その際に研究すべきは
合格最低ラインを取るにはどうすべきかということだけ。
周囲の合格レベル、試験の範囲、形式、回答要求箇所、重要度など。

 

やり方は前述通りに

あくまで「解法をなぞる」だけ

 

③目的と現状の差を埋める

 

以上までは一切、初見の問題を見て
自分の頭で考えながら問題を解くという方法は取らずに
ひたすら「解法をなぞる」だけ。

 

ここからは必要に応じて
自分の弱点を分析し、目的に到達するにはどうすべきかを考え
必要であれば、初見の問題を解いたりする。

 

あくまで「やるべきこと」
「できないこと」「やりたくないこと」を中心にやる。

 

④最後に

 

司法試験に合格してもないのに偉そうに書いてきたが、
この方法論をベースに現在の方法論に至ってるため、念のため書いた。
何らかの叩き台にしていただければ幸いであるが、
私は別に成功者でも何でもない、タダの本好きの貧民であるため
あんまり役に立たないかも(笑)

 

このように書いてみて、つくづく思うのは
幼少期の習い事であった「習字」にすべての勉強の要素が含まれているということだ。

私に子供ができたら「習字」だけはやらせたいと思っている。

 

そして、このような方法論に達するまでに
私は市販の勉強法の本のほぼすべてを読んできたが、
もっとも優れた本はこの本。

 

試験勉強の技術―東大・司法試験に一発合格

試験勉強の技術―東大・司法試験に一発合格

 

 

この人は様々な苦労をなさってきた人であるが
受験業界の最大の功労者であると私は思っている。

 

司法試験対策をなさっている方で
長年の受験指導を通じて得られた方法論がここにある。

 

勉強法のマスターピースだと私は思っている。