【音楽】 Tha Blue Herb / ILL-BEATNIK Live at Fuji Rock 2000
また
いつものように耳鳴りか
何かわからない音だけが残って
場内はまたおかしいくらい
静かな
静けさの中で
周りはグリーン一色で
今日は
いろんな隙間から
いろんな光が落ちてきてる
おお、汗をかいている
生きてるのを実感するぜ
本来、姿を持たない言葉や音が見えるとしたら
今、その瞬間 ここの間の ちょっと上がったところに
ぼんやりと見えるように
そう、心の根元でだ
閃きは未だ俺を座らせない
ノート上で飽き足らず
札幌中で飽き足らず
日本中で飽き足らず
苗場中で飽き足らず
東洋中で飽き足らず
喉から外へ着陸地点を求めて
SP TOKIO
ボールペンドリックス
魅せるライミング
トリップ イルビートニック
こんな時間に
夏の真っ盛りに おかしい位深い 深い
例えばな
1日で1cmずつ進む
5日で5、一年で365
キャリアは5年で18m25もの
スコアを叩き出すことができるって
寸法だよ
もう一回言うぜ？
例えばな
1日で1cmずつ進む
5日で5、1年で365
キャリアは5年で18m25もの
スコアを叩き出すことができるって
寸法だ
ライムノートに
お前が最近買った揺り篭に
言葉と音に 子供に
今の喜びを
ありったけの情熱を
そこに注ぎ込む頃に
やがて
自分と彼を自分の誇りに
思うように
俺達はレコードを出してる
奴は奴なりに俺達を代弁してくれる
時の長さは
強者を全くモノともせず
神よ
だからこんな場所で
私はブッ飛んでると言っても
過言ではありません
KLM経由で
俺の友達のオーガって奴は
アムステルダムから札幌へ
O.N.O.は
今頃パンガン島のレイヴだ
意識があったら
何処へだって行けるぜ
俺とDYE そしてお前等 意識の中で
聳える 高く
サイケデリックエベレスト
意識の器
奥行きは無限大
誰も知り得ない
得体の知れぬ世界
不意に襲う眩暈
恐らくそこが限界 だが
だが ペンは一向に
俺を解放してはくれない
付き合うぜ
どうしても描いてみたいなら
そこに痛みが伴うのは承知の上で
狂気を向けて
残りのデータを捨てて
身を投げ打つ
それこそが
俺が望んだ宿命
ライムパターン駆使して
雑念を無にして
挑む 付き纏ってる 核心の入口へ
謙虚深く
素晴らしく
無知でいて
不思議へ
心で見る
分析を試みるここでは
ここでは
直感だけが頼り
無重力内を彷徨いながら
吸い込む まどろみ中を 戸惑い
深読みに
馬乗りに
悟りのみが宿り
既に頭脳内は だろ？
既に頭脳内は だろ？
既に頭脳内は
極め付けのカオスティックフライ
その隙に
先は長い深い
言葉に
ならない くらい
先は長い深い
言葉に
ならない くらい
先は長い深い
言葉に
ならない くらい
先は長い深い
それこそ
俺なんかには
とても言葉にならない位だ
ある時 俺は
皆が俺達のレコードとか聴いてくれて
「おぉ、BlueHerbはマブいぜ」とか
「Bossのリリックはカッコいいぜ」とか皆あまりにも言ってくれるもんだから
俺のポケットのありがとうは満タンになって
俺は少し温かくなってたんだ
そんなある日
俺はいつものように
深い煙の中にいた時に
目の前の
昨日越えたはずの壁が ゆっくりと
前の方に進んで行くのを見たんだ
夜12時だった
それから明日になったら
その壁は またひとつの同じ壁になって
また俺にその壁を越えろと言う
その時、俺は思ったぜ
まだまだ先は長い 深いってな
刹那のひとつひとつが
次第に重くなる世紀末が
見せる独特の季節
人知れず書き溜めた
この俺の詩よ
詠み人死すとも
今日色んなすげぇ奴らが沢山居るとしても
どうか死なないで お前等の心の記憶
細胞の断片に残っててくれよ
ハテナの長旅には
いつもあては無い
そして果てが無い
いつまでも夢中になってバテない
肉体後に現れる理解者を待てないんじゃ
そんな長いスタンスでモノを見れないんじゃ
悪いけど
いつまで経っても
お前は俺には勝てないな
100年に1度の
どんな発明にしても
99年も待ったんだ
2000年
7番目の月
29番目の日
今日ここで
俺じゃ無理かもな
おお、日本人じゃまた無理かもね
北海道じゃまた無理かもね
俺はそんな事を
一言も漏らさずに
少なくともやる以上は
トップを狙うぜ
答えはやはり心の中にあるらしい
偉大な哲学者達にはとても及ばないが
進むという点においては
成し遂げるという点においては
ブッ飛ぶという点においては
モノを書く・奏でる・踊る・感じるという点においては
おお、百年前と何も変わらねぇ
今日ここはただよくあるクソ暑い一日だぜ
そう思うと思わねぇか？
先は長い深い
言葉に
ならない くらい
先は長い深い
言葉に
ならない くらい
先は長い深い
言葉に
ならない くらい
先は長い深い
それこそ俺なんかには
言葉にならない位だ
本来、一箇所には留まらない
言葉や音が見えるとしたら
そう、その通り 心の根元でだ
閃きは未だ俺を座らせない
ヘトヘトのボディを立たせて
ソウルの中央に座ってこんな事を言いやがる
「お前ならやれる」と
「ついて来ないならもう見せない」と
「お前の代わりはいくらでもいる」と
ちょっと待ってくれよ
やりますよ俺は やりますよ 俺は
俺はやってやってここまで来た男です
俺はあんたが望む仕事の何倍もやってみせる男です
やりますよ俺は
俺の事はやるって皆知ってますよ
だからその仕事を俺にくれよ くれ くれ
分厚い雲の中
一点の晴れ間を探して
型にはめる枠の外側
一点の星を切り裂いて
情熱を高く翳して
人はまたいつものように
色んな場所で擦れ違うし
今日はまたクソ暑くて
一日、一日 俺達は一生の船で歳をとっていくけど
今ここから
微動だに動かない
強力なバッツのような
俺の 言葉の
無数の着陸地点がよく見回せる
今はこんな感じだ
とりあえず
皆さんと 皆さんと 皆さんと
お前等と お前等と
お前等とお前の耳と心に会えて良かったよ
今と今の閃きに会えて良かったよ
この場所で
不思議な空気が回ってるのが解るかい？
不思議な空気が 回ってるぜ
風が ゆっくり吹いてる
不思議な
ゆっくりとした
今が 見えるかい？
見えるぜ
風に今を付けて
音に今を付けて
雲に今を付けて みれば
今がゆっくりと
ゆっくりと進んでいってるのが見えるぜ
ありがとう
【音楽】 THA BLUE HERB / THA GREAT ADVENTURE - MIXED BY DJ DYE - 77のブログ
