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aska_burnishstone's diaryのコメント集、【他】

【仕事】   自分にしかできない仕事を目指す

 

ゴールデンウィークということで、

私も休暇をいただき、自分の人生を見つめ直した。

 

自分の人生を見つめ直すということを

私は半年に一度程度しているが、やはり忙殺される日々で

弱まっていくメンタルを回復するのに一番いい。

 

私の場合は、

必ず早稲田に行くようにしている。

 

今にして思うと、

ここが原点であったように思う。

 

私より10歳も年の離れた学生がいない

ゴールデンウィーク中の早稲田は素晴らしい。

 

私にとって早稲田といえば、

やはり西早稲田キャンパスである。

 

私の学部は戸山キャンパスにあったが、

それでも私にとって早稲田とは西早稲田キャンパスだった。

 

学部の授業にはほとんど出ず、

西早稲田キャンパスの奥にある、図書館で

ひたすら司法試験の勉強をしてたのが学生時代の思い出だ。

 

あの時代に、

人生観、方法論などがほぼ確立できたように

思える。

 

何一つ

物質的な報酬は得られなかったが、

それでも実りの多い日々であった。

 

そんな日々で

最もよく読んだ本、そして捨てた本を

書店から取り寄せて買ってみた。

 

プロの論理力!―トップ弁護士に学ぶ、相手を納得させる技術

プロの論理力!―トップ弁護士に学ぶ、相手を納得させる技術

 

 

ボロボロになるまで読んだ。

風呂に浸かりながら毎日読んでいた。

 

この本は古典でも何でもないが、

私の人生の中核に突き刺さったまま抜けずにいる本である。

 

「自分にしかできない仕事」をしたい。

 

この本のメッセージはこの一言につきる。

 

「自分にしかできない仕事」をするために

弁護士という仕事を選んだだけであり、それができないならば

弁護士という仕事を潔く捨てると書いてある。

 

そして、その通り、

著者は弁護士という仕事を捨て投資家になった。

 

私はこれまで自分の人生を模索する中で

たくさんの士業に関する本を読んできたが、

やはりこの本が最も私の心に響いた。

 

金のため、名誉のためでなく

正義のために生きることこそ士業であると書かれた本は

ゴミのようにある。

 

そんな本には目もくれず、

この本にのみ吸い込まれるようにハマった。

 

そして、現在、弁護士にもなれず

中小企業の経理に留まらざるを得ない私に

この本は青春の残響のように響いている。

 

「あなたは、

 自分にしかできない仕事をしていますか?」

 

私は複数のお客さんを相手に浅く商売するよりも

1社のお客さんを相手に深く商売することを選択し、

現在の選択肢を取ったが、中小企業にいるということもあって

会計の仕事以外の仕事が山ほどあり、かつ経営者と対等に

仕事をするわけでなく、組織の一員として働かざるを得ないことに

疑問を感じるようになった。

 

そういったわけで

自分の人生を見つめ直すために早稲田に行った。

 

哲学をしたい。

 

哲学をするために

労働しないで済むだけのカネが欲しい。

 

カネになる仕事をしたい。

 

「自分にしかできない仕事」を

目指すことがもっともカネになる。

 

私はいったい何をやるべきであろうか?

 

捨てたはずの本が

過去の記憶を思い出すように

自分の手に戻ってきた。

 

おそらく私は

この本から抜け出せないまま死ぬだろう。

 

私は年商億単位の売上のある、

少数の企業相手にコンサルティングサービスを

提供したいと思っている。

 

その過程として、

税理士資格を数年以内に取得したいと思っている。

 

そういった志を持つことにした。

 

「自分にしかできない仕事」を目指す。

 

と、早稲田で誓おうと思ったが、

全く別のことを誓ってしまった。

 

「真実は真実であるために

 真実は求められるべきである」と。

 

私にとって早稲田とはそういう場所である。

 

ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)

ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)

 

 

この本は

私にとって早稲田そのものである。

 

ハードコアパンクを聴いていたとき。

怠惰な日常業務に従わざるを得ないとき。

理不尽な権力に服さざるを得ないとき。

自分の人生に疑問を感じたとき。

早稲田にいたとき。

 

この本は、必ず私の傍らにある。

 

「真実は

 真実であるために

 真実は求められるべきである」