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【仕事】   経営戦略原論 / 琴坂 将広

 

最近、経営戦略を勉強している。

 

私は経理であるが、

一般に大手、中小問わず、経理部では

仕訳作成、資金繰り表作成含む資金管理、

月次決算、年次決算が主な業務である。

 

大企業にあっては

給与計算等の労務は人事部でやり、

税務申告は税理士なしで経理部がやる。

一方、中小企業においては

給与計算等の労務経理部がやるが、

大企業と異なり、税務申告はすべて税理士に任せる

といった差がある。

 

中核となる業務は共通であるが

会社の規模によって若干内容が変わったり、

分業になる場合があるだろう。

 

こうやって、

経理の仕事を一覧すると

過去を記録するに留まることがわかる。

 

私は大きな会社で

経理したこともあれば

小さな会社で経理したこともあり、

会計事務所にいたこともある。

 

そういった経験からしても

結局は過去を正確に記録することに尽きる、

それが経理である。

 

私はこういった働き方に不満がある。

 

経理データを元に

経営者の意思決定に寄与できない。

 

そこで、最近になってから

趣味で経営戦略を学んでみようと思って

手に取った本がこの本。

 

経営戦略原論

経営戦略原論

 

 

 一般に教科書というものには

複数の学者の先生方が自分が得意とする分野の、

初学者への解説といった起伏のない、バラついた文章であったり、

学者の先生の好みに偏った解説があったり、

純粋に読んでいて退屈なものが多い。

 

そんな中、なかなか珍しい

実務家であり、学者である方の実務に寄り添った

経営学の導入本がこれ。

 

著者の意気込みが伝わってくる内容で

一人の著者が誰にも気を遣わずに書いているため

著者の意見がはっきりと伝わってきて面白い。

 

内容は経営学

実際の経営に架橋するための本ということで

前半が経営理論編、後半が著者の経営実務への理論の

応用指針といったもの。

 

教科書的な理論は

他の本でも十分に学べるけれども、

この本のよいところは

様々な経営学説を紹介しながら

なぜこの学説が出てきたかといった

学説の実益、理論的背景を丁寧に説明すると共に

それによって学説が通用する条件を見定めている点。

 

この点が他の本に対して秀でてるかと思う。

 

後半の実務に関しては、

実際に前半部とのリンクもあって、

「実務ではこうやって理論を使うんだ」的な話もあるけれども

総花的で、若干話の内容が浅いのが残念だった。

 

一冊の本ですべてを賄うのは

不可能であるのは承知であるけれども、

少しだけそういったことを期待してしまった。

 

導入本の中では

けっこういい本ではあるけれども

あくまで導入でしかないようにも思える。

 

私は基本的に経営学全般を

本格的に学びたいという意志が完全にない。

 

その理由としては

学問的に大して優れてるものには

到底思えないから。

 

行動心理学の応用とか

リーダーシップ論とか

本当にどうでもいい議論が

学問として論じられることがどうかなと。

 

しかし、

勉強になることはもちろんある。

 

例えば、

アンゾフのマトリックス

ポーターの経営戦略論など。

 

この辺は

本当に勉強になると思っているため、

導入本はこのあたりにして、次はこの本を攻略したいと

思っている。

 

競争の戦略

競争の戦略

 

 

やはり、経営戦略といったら

どうしたってこの本を精読したいと思っている。

 

一般に経営学の世界では

ポーターはポジショニング学派と言われ

それに対立する、バーニーのリソース・ベースト・ビューがあると

言われる。

 

が、後者の概要を読むだけでは

まったく魅力を感じられず、学ぶ意義を感じられない。

 

ポーターを徹底的にモノにしたい。

 

これをモノにすることを通じて

著書にも若干の記載はあったが、

経営戦略×管理会計である戦略管理会計

独自に研究していきたいと思っている。

 

会計に基づいた

経営戦略を策定することを学んでいきたい。