【仕事】 いたいコンサル すごいコンサル / 長谷部智也
先日に引き続き
経営戦略の勉強を続けているが
その一環でこんな本を読んだ。
いたいコンサル すごいコンサル 究極の参謀を見抜く「10の質問」
- 作者: 長谷部智也
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2016/09/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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著者は長年コンサル業界にいた方であり、
一般企業がコンサルタントを雇うか否かの判断基準を
長年の経験に基づいて述べているのがこの本。
10の質問に対して
どのような答え方をするのが
雇う価値のあるコンサルタントであるかを
説明している。
おそらく読者としては
コンサルタントを雇う側の経営者ではなく
経営者に雇われる側のコンサルタント志望者を
想定しているような書き方であった。
上述の10の質問は以下の通り。
①わが社の属する業界の歴史と構造変化をどう見ていますか?
②今回お願いするプロジェクトの最終提言の仮説は何ですか?
③わが社の中期経営計画で鍵となる施策とその利益効果の根拠は何ですか?
④わが社が競合に勝つために取るべき最も重要なアクションは何ですか?
⑤わが社の周辺事業への展開についてどうお考えですか?
⑥現在のわが社の戦略で誤っている点、見逃している点は何ですか?
⑦わが社の『意思決定プロセスの特徴』はどう見ていますか?
⑧今回のプロジェクトは成功報酬でお支払いしてもよろしいですか?
⑨過去のプロジェクトで最長のもの、最大の効果を出したものは何ですか?
⑩今回のプロジェクトにあなた自身は、どれだけの時間を使ってもらえますか?
①~⑤までが
具体的な経営戦略策定プロセス。
⑥~⑩までが
心構え的な話。
私はコンサル業界を
志せるほど若くはないため、
⑥~⑩までは興味がなかったけれども
①~⑤まではとても勉強になった。
経営コンサルタントの人が
どうやって経営戦略を立てるのか勉強になったが、
若干専門性のある話であるため、
もう少し具体例が欲しく、議論の実益を詳細に検討したいと
思ったため、以下の本をいずれ読む
企業価値4倍のマネジメント ―結果にこだわるコンサルタントの定石
- 作者: 火浦俊彦,ベイン・アンド・カンパニー
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2015/08/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「いたいコンサル」の本において
著者が①~⑤までの質問に対して経営戦略の定石を書き連ねていた
業界の構造を理解した上で自社を位置付けて、
自社の経営資源である人(行動の束)、モノ、カネ、情報を
財務データに結び付けて、いかに戦略的に戦うかといった
経営戦略の定石が門外漢の私には全くわからないため、
その定石をちゃんと理解・研究したいと思っている。
こういった本を2、3冊読みたいのだが、
似たような本がないようなので、当面この本を丁寧に読むことにする。
まだまだやるべきことは残っている。