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aska_burnishstone's diaryのコメント集、【他】

【音楽】   THA BLUE HERB / THA BLUE HERB

久しぶりにレビューを書きたい。

 

THA BLUE HERB

THA BLUE HERB

 

 

そう思わせるのは、

アルバムの出来がよかったからではなく

THA BLUE HERBとの付き合いが長いから。

 

BOSS THE MCは私の英雄である。

  

若い頃、最も影響を受けた。

人生変えられるほどの影響を受けた。

BOSSがいなければ、おそらく哲学書を読むことすらなかったと思う。

 

それほどの影響を受けた人が

未だに現役で音楽をやってることには頭が下がる。

 

作品が良いか悪いかは別として、

そういった人が作った作品が存在することで

その人の過去と現在の比較、

自分の過去と現在の比較をするなど

自分の人生を考える上で非常に役に立つ。

 

今回のアルバムは、

ヒップホップの伝統の一つとしてある

2枚組のアルバムという形で作られている。

 

1枚目と2枚目に含まれた曲の意図の違いなどなく

おそらくリスナーに飽きられないようにと配慮された形で

曲が並べられてる。

 

実際の楽曲はというと、

純粋に音楽としてかっこいい曲も存在していて

2枚目の「阿吽」って曲がかっこいいと思う。

 

その他は、

今までの変わらないBOSS節といった形。

 

もうスタイルを変えたり、

実験的な楽曲を作ったりすることは

おそらくないのだと思う。

 

トピックはどうかと言えば、

ここまで上がってくるまでの苦しみ、

MCバトルの流行に対する物言い、

政治について、旅について、夫婦についてなど。

 

今持ってる手持ちの駒で

現在、思ってることをラップしましたといった形。

 

音楽的に言うと、

LIFE STORY(3rd)のMainline程度の楽曲で

傑作だと言えてしまう程度の楽曲だと思う。

 

そして、

今回はBOSSらしくないのだが、

フックが非常に陳腐でダサく聞こえてしまった。

 

そういう意味では

全盛期のBOSSとは比べ物にならない出来だと思う。

 

いつもそうなのだが、

アルバムが出る前のシングルがけっこうよかっただけあって

なぜかアルバムに期待してしまうが、期待を裏切られる。

 

愛別EPしかり。phase3しかり。

 

そして、おそらくそうなのだろうと

予想していながらも、今回もアルバムを買ってしまった。

 

私の負けである。

 

楽曲もさほどよくないし、

リリックも決してはいいわけでもないけれども

かつて英雄だった人が音楽を続けている。

 

それが私にCDを買わせる原動力である。

 

ブルーハーブがどのようになってたら

自分はブルーハーブをもっと聞き込めたか?など

ブルーハーブを聞くことで考えらさせられることはあるが

それは別の機会に考える。