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aska_burnishstone's diaryのコメント集、【他】

【仕事】   会計事務所 VS 企業経理

たまにYoutubeを見ていたら

税理士youtuberがこんな動画を投稿していた。

 

 


会計事務所・税理士事務所勤務と企業の経理職はどう違う?【求人・転職情報保存版!】

 

 

私からすると、

会計事務所の仕事を

異常に高く評価してるように思えた。

 

おそらく経験の差から来る違いだと思うが、

私自身、この動画を興味深く見せていただいたため

私の見解も少し書いてみたい。

 

私から見ると、会計事務所の仕事とは

自社で経理担当者を抱えることができない、

年商2,3億以下の零細企業の経理担当者の仕事であるように思えた。

 

入金、出金の確認を社長の奥さんがやった後に

その帳票を担当者が受け取った後に会計ソフトにひたすら打ち込む、又は

その帳票を適当に経理したデータを受け取った後に、

証憑に照らして経理処理が妥当か否かを監査する。

 

その後に税務申告ソフトにデータを

インポートして申告書を作成・申告して、終わり。

 

場合によっては毎月試算表を持ち込んで

試算表(B/S、P/Lだけ) の中身をテキトーに説明することも

ある。

 

会計事務所の仕事は

キーパンチャー程度の仕事だという認識。

 

このように仕事内容は大したことないが、

おそらくご存知の方も多いが、この業界はブラック業界である。

 

残業代をまともに支払う事務所は2割以下で、

あくまで事務所で修行させている以上、残業代は授業料だと思えという考えで

経営している税理士が多いと思う。

 

こういった環境が嫌で、

はるかに労働環境が優れた企業経理に行く人が多い。

 

はっきり言って

税理士資格を得て独立する気のない人が行くだけ

無駄な業界。

 

独立する気で行くならば、

御法度らしいが、顧問先全部盗んだらいいと思う。

 

必要となるスキルは

会計スキルと税務スキルのみで、

管理会計などはほぼ必要とされない。

 

私が在籍していた当時、

これからはコンサルができる会計事務所が必要とされると

言われていたが、顧問先はまったく必要としていなかった。

 

おそらく今後も必要とされることはないと思う。

経営の専門家でもないのに、税理士が経営に口を出すのは

間違っているとさえ私は思う。

 

ただ、税金の計算・申告は

素人では難しいため、税理士ではなく

税務申告ソフトの必要性はまだまだあると思う。

 

私の予想としては、

使い勝手のよい税務申告ソフトが

一般企業に普及することによって

税理士という仕事は、なくせるのではないかと思っている。

 

これに対して、

企業経理は会計・税務スキルはもちろんであるが

管理会計スキルが問われることが度々ある。

 

会社の収益性、安全性を

ちゃんと経営者に説明できる資料を作る必要があるし

企業経営に即した資金繰りを考える必要があり、それに失敗すると

誰かが責任を取るわけではなく、自分の首がしまる。

 

結局、企業のカネを管理するのは経理である。

 

この点が会計事務所と違うように私には思える。

特に資金繰りについては会計事務所では学べない気がする。

 

会計事務所と比べると、

税務寄りというより会計(管理会計)寄りの仕事が

多いように思える。

 

労働環境について言えば

会計事務所とは比べ物にならないほどホワイトであり

残業代は修業期間中の授業料というふざけた考えを持っている

企業はおそらくないと思う。

 

このように両者を比較すると

私には以上のような違いが鮮明に見えてくる。

 

これも私の経験に寄る部分があるだろうが

おそらく一般的な意見ではないかと思っている。

 

会計士になった人が

監査法人をやめて企業経理に行くケースが多々ある。

 

監査法人と会計事務所は違うだろうが、

おそらく私と同様の思いで企業経理に行ってるのではないかとさえ

思っている。

 

それほど会計業界は魅力がないのだと思う。

魅力が出る会計業界を作るよりは、会計業界をなくす方が大切であるように

思う。