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【哲学】   カントの「悪」論

 

近々、こんな本が出るようだ。

 

カントの「悪」論 (講談社学術文庫)

カントの「悪」論 (講談社学術文庫)

 

 

中島先生の新刊ということもあって

たいへん楽しみにしていたけれども、目次を見て驚いた。

 

第一章 自然本性としての自己愛
第二章 道徳法則と「誠実性の原理」
第三章 自由による因果性
第四章 悪への自由・悪からの自由  

 

悪への自由: カント倫理学の深層文法

悪への自由: カント倫理学の深層文法

 

 

この本と全く同じなのだ。

ということは、中島先生の新刊ではなく、

タダの文庫化だったということだ。

 

「悪への自由」はいい本ではあるが、

最近、こういうのが本当に多い。

 

過去の遺産を

文庫化するしかない業界に

成り下がってしまったのだと思うと

たいへん残念だ。

 

こういうのが

本当に目立つ業界になったんだなと思う。

 

おそらくこの文庫は買わないけれども

中島先生の他の本はぜひとも読んでみたいため、

今後とも読者であり続けたいと思う。

 

今の時代、

本当に読むべき価値のある本が

少なくなってきているのを感じている。

 

私は日本文学なるものを何一つ評価せず、

夏目漱石などゴミとしか思っていなく、また

現代思想関連の社会思想にも何の興味もないため

文壇が衰退することは全くかまわない。

 

が、ここまで読みたい本がないと

私が読んできた、愛すべき本達もいずれ絶版になるのでと

不安に思える。

 

世の中には

ろくでもない本がたくさんあるが、

本当に良い本は存在する。

 

人生を変える力のある本は存在する。

 

それをどうか若い人に知っていただきたいと思う。

 

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