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aska_burnishstone's diaryのコメント集、【他】

【音楽】   祝 20周年 THA BLUE HERB


先日、THA BLUE HERB
THA GREAT ADVENTUREをレビューして以来
THA BLUE HERBを車の中でよく聴いている。

 

http://spade77.hatenablog.com/entry/2017/07/30/083932

 

若い頃を懐かしむというより
純粋に音楽として聴いていてかっこいいなと
思っている。

 

以前、ブート論争をしていた際に
私は3rdを批判していたが、それに対する反論として
30代で1stの熱狂的信者であるのは正直きついと語ってた方がいたが
私も30代になってその通りだなと思えたりした。

 

http://spade77.hatenablog.com/entry/2017/08/23/120737

 

私も少し変わったんだろうか。

 

かと言っても
アンダーグラウンド VS アマチュアなどは
現在も本当にかっこいいと思うが。

 

 

アンダーグラウンドvsアマチュア

アンダーグラウンドvsアマチュア

 

 

 

年を経てから
昔聴いていた音楽を聴き直すってのは
とても新鮮で、楽しい。

 

本当にいい買い物をした。

 

さて、
そんなTHA BLUE HERBも20周年ということで
本当にいろいろとたいへんだったんだろうなと思うことがある。

 

特に彼らは
本当に茨の道を歩んできたのだろうと
つくづく思う。

 

20代後半で定職にもつかず
自主制作でCDを作り続け、「演武」DVDで
やっとのチャンスを得て、音楽を仕事として継続している。

 

 

演武 [DVD]

演武 [DVD]

 

 

30代に入ってから、
こういった試みがどれだけハイリスクなものか
よくわかる。

 

ホントお疲れ様でしたと言いたくなる。

 

もちろん、運が作用した点もたくさんあるだろうが、
彼らはその運を掴めるだけの凄まじい努力をしてきたことが
非常によくわかる。

 

あの当時、
あれだけのメッセージを日本語として
響かせながら音楽として成り立たせていた人は
彼ら以外にはいない。

 

ポップスターが
愛だの恋だのしか歌っていない中で
「時代は変わるpt2」のような歌詞を書けた人がいただろうか。

 

 

Only For The Mindstrong

Only For The Mindstrong

 

 

日本語ラップ
もちろんTHA BLUE HERB以前に存在していたが
THA BLUE HERB以降」という概念があるように
彼ら以降、ヒップホップ、いやカウンターカルチャーそのものが
変わりだした。

 

言いたいことはただひとつ。

 

「ラッパーとは詩人である。」

 

THA BLUE HERBは間違いなく革命だった。

 

私は現在、ほとんど音楽を聴いていないが、
おそらく日本カウンターカルチャー史上最も偉大なミュージシャンは
BOSS THE MCだろう。

 

江戸アケミを挙げる人もいるだろうが、
私はやはりBOSS THE MC以外に考えられない。

 

BOSS THE MCは本当に偉い。

 

今年は「祝20周年」ということで
野音でライブをやったりして盛大に祝おうとしているようで
Webでもインタビューが少しずつ上がってきている。

 

最近のTHA BLUE HERBを私は全く聴いていないため
最近はよく知らないが、インタビューはけっこう面白い。

 

https://www.clubberia.com/ja/interviews/813-THA-BLUE-HERB/

 

特にこのインタビューが面白かった。

 

「俺は音楽だけをやってきたわけではなく
 音楽ビジネスをやってきた。
 実際、音楽だけをやってきた人との濃さが違う。」

 

アンダーグラウンド VS アマチュアにあるように
実際、音楽を商売として成り立たせることに重きを置いてきた感が
昔から強くあったし、おそらくここだけは今でも変わらないところなんだろう。

 

この「濃さ」を聞いてみたい気がする。

 

Askaさんのブログでもコメントしたが、
長く音楽を続けてきた人が会計事実に基づいて
損益計算書や貸借対照表を出しながら音楽をビジネスとして
軌道に乗せるにはどうすべきかといった音楽ビジネス書っていうのが
ほとんどない。

 

実際にどういった商売をしてきたのか。

 

飯のタネを明かすようで本人はやりたくないだろうが
一部ボカすような形を取って書籍として作られていたら読んでみたかったなと
思った。

 

そういったノウハウ本を
出版社は河出書房あたりで作ってくれるととても楽しい。

 

20周年を記念して
ぜひこういった書籍を作っていただきたい。

 

ブート論争でも少し書いたが、
BOSSは1st~2ndにかけて自伝を書いておくべきだったと
今でも思う。

 

http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/hiphop/1218803700/ (696)

 

やはり音楽で勝負したいから
そういったことを本にしたくないのだろうか。

 

また、
これまでの人と人との繋がりを捨てたくないため
配信には一切対応する気がないということはよくわかった。

 

ただ、少し考えていただきたいのは
itunesなどで配信されることで、リスナーは試聴する機会に触れられるという点。

 

今、CDは売れない、
CDが売れないとCDを置く場所がなくなっていく。
特に地方ではそういった傾向が強いように思える。

 

私も地方に住んでるため、
CDを買う場所がTSUTAYAくらいしかない。

 

となると、そういった場所で
THA BLUE HERBを試聴する機会がほとんどなく
ギャンブル感覚でCDを買わざるを得なくなる。

 

そのためにも、
配信は別にしなくてもいいが、可能な限り試聴する機会を
オフィシャルでも何でもいいから作ってくれるととても助かる。

 

という2つの要望が思い浮かんだ。

 


THA BLUE HERB 20周年、おめでとう!