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aska_burnishstone's diaryのコメント集、【他】

【仕事】   出版社について

・出版社の特色

 

学術書を読んでると、
圧倒的に岩波書店が力を持っていることがわかる。

 

岩波書店において既存の古典が保護され、
将来的に岩波で保護される可能性のある本が筑摩書房講談社から作られ、
筑摩書房講談社で保護されなかった、サブカル色の強い本が河出書房から作られる。

 

文庫に関しては、そういったイメージを持っている。
出版社同士が競争をしているというよりは、住み分けされているように思える。

 

新書においても似たようなものであるが、
岩波書店では倫理的な、硬質な学術新書が出版され、
筑摩書房講談社において、万人向けの、新しい発見がある、学術新書が出版される。
講談社に比べて、筑摩書房の方が若干硬いイメージがある。

 

学術文庫、新書をこれから読まれるのであれば
岩波、講談社、筑摩だけは押さえておいた方がいい。

 

・出版社はなくなるか

 

私は出版社がなくなることはないと思っている。
紙がなくなることはあっても、出版社がなくなることはない。

 

今、インターネットが発達したことにより
情報を得ることが便利になったが、それでも出版社がなくなることはないと
私は思う。

 

というのは、様々な人々がWebを通じて
様々な情報を発信することができるようになったが、
それによって世論を作り出したり、変えたりすることはあまりないと
思うからだ。

 

昔からずっと変わらない点であるが、
世論を更新する力のある人間だけが世論を更新することができると
私は思っている。

 

そういう人を作家と呼ぶのだろう。

 

そういった人間を教育し、保護することが
おそらく出版社の役割であると私は思っている。

 

作家がいる限り、
出版社がなくなることはなく
Webを通じて世論を変えることはあっても
その背後には必ず作家を保護している出版社があるはずである。

 

この話は音楽業界にも
同様に当てはまると私は思っている。

 

では、作家はなくなるか?

 

おそらく作家がなくなることはないと思う。
いつの時代においても、いかに生きるべきかといった
哲学的、宗教的、政治的、経済的、社会的問題はある以上、
こういった問題に対して、方向性を示せる人間がどうしても必要になってくる。

 

以上から、私は出版社はなくならないと思っている。