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aska_burnishstone's diaryのコメント集、【他】

【仕事】   人生論としての経営戦略

最近、
これまで全く勉強したことがない
経営戦略を勉強し始めたが、
まだまだ勉強が足りていない。

 

将来的には
経営戦略だけでなく
戦略一般についても勉強していきたいと
思っている。

 

実際、野中郁次郎さんは
経営学者でありながら戦争戦略について
研究なさってるように
私もそういった方面も視野に入れながら
勉強していきたい。

 

さて、経営戦略を勉強しながら
自分の人生戦略についてパラレルに考えてみた。

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これはアンゾフのマトリックスだが、
何も製品に限られる話ではなく人生にも当てはまる。

 

例えば、私は経理であるが、
財務会計をさらに学び、既存の業務を素早く、
質の高く仕上げることは「市場浸透」になり、
隣接分野である管理会計を学び、既存の業務を発展させるならば
それは「新製品」になり、英米会計を学ぶならば「新市場」になり、
会計の隣接分野である経営学を学んだり、会計の上位概念である数学を学ぶことは
多角化」になるだろう。

 

このように
アンゾフのマトリックスを当てはめて
自分の人生を再考してみた。

 

私は司法試験を通じて法学を学んでいたが
ロースクールの構想によって挫折し、

弁護士にはできない監査業務に興味を持ち、会計を学んだ。

それとほぼ同時期に、

当時私の精神的支柱にあったカウンターカルチャー

代わりになるものとして哲学を学び始めた。

 

【音楽】 THA BLUE HERB / 愛別EP - 77のブログ

 

今にして思うと、哲学を学んだ動機の一つとして、
法学の基礎にある哲学に以前から興味を持っていたことも挙げられる。

 

そして、現在さらなる会計業務の発展のために
経営戦略論を学びながら、それを戦略論に昇華しながら
ライフワークである哲学とバランスを取っていきたいと思っている。

 

このように見ると、
やはり「多角化」するということが
重要に思えてくる。

 

経営学の本を読むと
多角化」という項目において
水平的多角化と垂直的多角化が挙げられてるが
この垂直的多角化が重要である。

 

例えば、
ジュースを作ってた人が
果樹園をやるというような
工程の川下にいた人が川上にいくことが
多角化の例示として挙げられるが、私はそういった例ではなく
概念の抽象度を上げることこそ垂直的多角化において
重要であるように思える。

 

私の人生における多角化といえば
哲学を学んだことであるが、哲学を学んだ上で
一度下に降りる、法学・会計・経営学を見下ろすと
とても視界が開けると共に教科書に拘束されることなく
自由に思考できるようになる。

 

哲学を学ぶと
自分で物を考えることに自信がつく。

 

このように概念を一段上げてから
下がると、もっと自由にモノを見ることができるように
思える。

 

経営戦略を学びながら、そんなことを考えた。

 

また、
経営戦略を学びながら、
自分が何をやるべきか、分業について考えてみた。

f:id:spade77:20180716215453p:plain①やるべきこと、できること
②やるべきでないこと、できること
③やるべきこと、できないこと
④やるべきでないこと、できないこと

 

以上の4象限に行動を分類すると、

私がやるべきことは

③やるべきこと、できないことであるように
思える。

 

④はそもそもやる必要がない。
①については個人の力量に限りがある以上
やるべきことでありながらできることは他人に任せるべきである。
③についてはできたとしてもやるべきでない以上、
クリアしたゲームソフトを転売するように他人に売るべきである。

 

この4象限を頭に入れながら
自分の行動は本来自分のやるべきことなのかを考えていきたい。

 

「自分にしかできないこと」をやりたい。

自己実現という意味。

 

【仕事】 自分にしかできない仕事を目指す - 77のブログ


「自分がやらなければ誰もやらないこと」をやりたい。

責任という意味。

 

【仕事】 成長するということ - 77のブログ


年を経ることで、
自分にできることからやるべきことを想定してしまうが、
これは、嘘である。

 

「本当にやるべきことをやるからこそ、それはできるのである。」


カントの実践理性批判
そう書いてあるように私には思える。

 

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