77のブログ

aska_burnishstone's diaryのコメント集、【他】

【仕事】   プロフェッショナリズム a.k.a 意識高い系

 

「いたいコンサル すごいコンサル」という本を

先日、読んでいたが、読み返したい部分があって

図書館から再び借りて読んでみた。

 

いたいコンサル すごいコンサル 究極の参謀を見抜く「10の質問」

いたいコンサル すごいコンサル 究極の参謀を見抜く「10の質問」

 

 

【仕事】 いたいコンサル すごいコンサル / 長谷部智也 - 77のブログ

 

前回のレビューで書いたように

著者は10の質問を挙げることで

コンサルの腕の良さを問い正す術を書いている。

 

その中で私が見落としていた質問が一つあった。

 

⑥現在のわが社の戦略で誤っている点、見逃している点は何ですか?

 

この質問をすることで、

「経営者の意志に反して意見を述べれるか」を聞きたい。

 

私はこの本を

ざーっと読んだだけで見落としていたが、

この本の目玉は⑥の質問を発することにあると気づいた。

 

この本の「はじめに」に

現在のコンサルタント業界に対する

著者の憂いが記されている。

 

本来、コンサルタントとは

経営者の良き相談役として、

クライアントの意に反してでも

人と違うことをクライアントに言えないと負けといった

意識を、存在価値として強く持っていたが

現在、コンサルタントが大衆化した結果、

見栄えのよい、世間受けのする優等生として、

クライアントの言うことを何でも聞く

下請け業者に成り下がってしまった、と。

 

本来のコンサルタントとは

ハードワークも厭わず働き、

たとえ経営者の意志に反することであっても、

直言することができる、

職業倫理に則った集団であるべきである、と。

 

これを言いたいだけのために、

この本は書かれたのだということに気づいた。

 

そして、

私はこういった主旨の本を読んだことがある。

 

プロの論理力!―トップ弁護士に学ぶ、相手を納得させる技術

プロの論理力!―トップ弁護士に学ぶ、相手を納得させる技術

 

 

私の原点でもある、この本である。

 

【仕事】 自分にしかできない仕事を目指す - 77のブログ

 

皆、揃って誰もが通ったことがある

大手渉外事務所を目指す、短期司法試験合格者。

 

楽して稼げる仕事を大量に下請することで

巨大化することを目指す、法律事務所。

 

誰もやったことのない

仕事をすることではなく

平均点を取ることで、

体裁の良い優等生に甘んじることを嫌うスタイル。

 

これこそ

私が当時思い描いていた

「意識高い系」のもとになった生き方である。

 

2016/10/21 mixがやっと7曲終わりました。 - 77のブログ

 

お金のためでなく、人のためでなく、

仕事のために仕事をしている人といった印象を抱く。

 

これがプロフェッショナリズムなのだと思う。

 

顧客や経営者の意志に反して

意見を述べることでお金をもらう存在。

 

どうしたらこういった仕事ができるのだろうか。

 

私は以前会計事務所にいたことがあるが、

税理士という仕事が死ぬほどつまらない仕事に思えた。

 

日本のほぼすべての

会計事務所は税務署の下請業者に過ぎない。

 

おそらく法律事務所も

裁判所の下請業者に過ぎないのだろう。

 

どうしたらこういった仕事ができるのだろうか。

 

当時、荒井先生は

野心に答えを求めていたが

私はその答えを責任に求めたい。

 

私は以前、

責任の根拠を

約束に求めたことがあった。

 

【まとめ】 まとめ② - 77のブログ

 

実際に、

今でもそう思ってる節があるが、

実感を伴って責任とはそういった安いものではない

という拒否反応を感じている。

 

レヴィナスを通じて

責任対する理解を改めて深めたいと思う。

 

倫理と無限 フィリップ・ネモとの対話 (ちくま学芸文庫)

倫理と無限 フィリップ・ネモとの対話 (ちくま学芸文庫)

 

 

 交換しえない自我である

私が私であるのは、ただ自分で

責任を負う限りにおいてのみです。

私はすべての人にとって代わることは

できますが、しかし、誰一人として

私にとって代わることはできません。